むし歯や歯周病などの口内トラブルは、進行すると治療が必要になることがあります。そこで注目されているのが、問題が起きる前に取り組む「予防歯科」です。しかし、「何歳から始めるのが適切なのか」「子どもと大人で内容が違うのか」と疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。予防歯科は、年齢に応じて適切なタイミングや方法が異なります。
1. 予防歯科はいつからはじめる?
予防歯科を始める時期は、子どもと大人で目的が異なるため、タイミングも変わります。
①子どもの場合(0〜6歳)
歯が生え始めた1歳頃から予防歯科を始めることができます。フッ素塗布や歯科検診で、むし歯リスクを早期から抑えることが期待できます。ただし、ご自宅での保護者の仕上げ磨きが必要不可欠です。
②小学生〜中学生(6〜15歳)
永久歯が生えそろう時期は、定期的なフッ素塗布やシーラント処置が予防の中心です。噛み合わせや歯並びの癖(口呼吸・頬杖など)もこの時期に確認することもあります。
③大人(18歳以降)
むし歯予防に加え、歯周病対策が中心になります。特に30代以降は歯茎が下がりやすくなるため、定期的なクリーニングが重要です。
どの年代も「早めの対策」がトラブルの予防につながります。年代に応じた対応を心がけましょう。
2. 年代別の予防歯科ケアと歯医者の選び方
予防歯科の内容は年代によって異なり、歯医者の選び方にも影響します。
①未就学児〜小学生(0〜12歳)
むし歯予防を目的に、フッ素塗布・シーラントが中心となります。子どもの扱いに慣れたスタッフがいる歯医者も選択肢のひとつです。
②中高生(13〜18歳)
歯肉炎や歯並びのトラブルが増える時期。矯正相談を含め、継続的にチェックできる体制が整った歯医者を検討するとよいでしょう。
③成人(20〜40代)
歯周病予防が目的です。歯科衛生士によるメンテナンスや、口臭・着色対策のクリーニングなどを提供している歯医者もあります。
④中高年〜高齢者(50代以降)
残っている歯を長く保つことが目的となります。入れ歯やインプラントが必要なケースも増えるため、包括的なケアを提供している歯医者も選択肢のひとつです。
予防歯科は「自分に合った歯医者選び」も大切です。
3.家族で取り組む予防歯科
家族全員で予防歯科に取り組むことで、習慣になりやすくなります。特に子どもにとっては、親の姿勢が影響を与えるため、家族全員で行うことが大切です。
①仕上げ磨きと家庭内チェック
子どもの歯磨きを親がチェックすることで、むし歯の予防と早期発見も期待されます。
②同じ歯医者に通院する
家族で同じ医院に通うことで、継続的なフォローが受けられ、予約も管理しやすくなるかもしれません。
③生活習慣の見直し
食べ方・間食の時間・寝る前の歯磨きなど、家族でルールを共有することで予防意識が高まる可能性も考えられます。
④通院をイベント化する
通院後にご褒美を設けることで、子どもも前向きに予防に取り組めるようになる可能性があります。
⑤予防の大切さを学ぶ機会をつくる
絵本や動画などで、子ども自身がむし歯のしくみを理解できるようにすると、積極的な行動につながる可能性があります。
家庭内での取り組みが、将来の口腔環境に影響を与えます。
4. 柏市・流山市の歯医者 康本歯科クリニックの予防歯科診療
千葉県柏市の歯医者 康本歯科クリニックでは、「0歳から100歳まで」どなたでも・いつまでも健康を維持できる世の中を目指し、予防歯科・歯の定期メインテナンスを通じて、柏市・流山市をはじめ周辺地域の皆様へ貢献すべく努めています。
国の方針でも、「早期発見・早期治療」「重症化予防・継続管理」の重要性が強調されており、近年は口腔機能の管理にも重点が置かれるようになっています。当院では、これらの国の指針に沿って医科や介護との連携体制も整え、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」として柏市内で早期に認定され、現在は制度改定に基づいた「口腔管理体制強化型歯科診療所」としての認証も継続しています。
次のような予防歯科診療を通して、患者さんと二人三脚でお口の健康を維持するサポートを行っています。
①むし歯・歯周病を予防する定期メインテナンス
歯科医院での定期的なチェックとクリーニングにより、早期発見・早期治療が可能となり、健康な歯を長く保つことができます。
②フッ素塗布やパウダークリーニングなどのプロケア
自宅の歯みがきでは落としきれない汚れを専用機器で除去し、再石灰化を促すフッ素で歯を強化します。
③誰でも毎日しっかり磨けるようになるセルフケアサポート
患者さん一人ひとりのお口の状態に合ったブラッシング方法を丁寧にアドバイスし、自分でしっかりケアできるよう支援します。
④口腔機能チェックとトレーニング
「筋肉の衰え」は自覚しにくく、「むせやすくなった」「硬いものを避けがち」「言葉が滑らかに出にくい」といった日常の変化として表れることがあります。
当院では、咬合力検査(咬む力)や舌圧検査(舌を押す力)を3か月ごとに実施し、必要に応じて口腔筋機能訓練(お口の筋トレ)を取り入れ、口腔機能低下の予防に努めています。定期的な体力測定のような感覚で、50歳以上の方に特におすすめしています。
柏の葉キャンパス駅・流山おおたかの森駅からお車で10分かからずご来院いただけます。
また、柏市・流山市のほか、野田市・松戸市など千葉県各所からも多くの方が予防歯科・定期メインテナンスのためにご来院くださっています。
お口の健康を守る第一歩として、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
予防歯科は、むし歯や歯周病の予防だけでなく、将来の口腔環境を守るための第一歩です。年齢ごとに適切なケア方法が異なり、始めるタイミングを逃さないことが重要です。また、家族全体で取り組むことで、予防への意識がより定着しやすくなる可能性もあります。
柏の葉キャンパス・流山周辺で予防歯科をご検討の方は、康本歯科クリニックまでご相談ください。
監修
康本歯科クリニック 院長 荒木 優介
■経歴
2008年 東京歯科大学卒業
2009年 東京歯科大学千葉病院
2010年 都内歯科医院で勤務
2014年 埼玉県歯科医院にて分院長
2015年 医療法人社団感動 康本歯科クリニック
2023年 同 院長就任
■資格
歯科医師臨床研修指導医
■セミナー
藤本研修会補綴・咬合コース
Dental Square Japan インプラントファンダメンタルコース
Naoshi Perio Club 臨床セミナー
石井歯内療法研修会 根管治療集中ハンズオン